こんにちは。岩渕です。
先日、ご縁がありまして、千葉県市原市の「四天王山 法光寺」さんへ行ってきました。
もともと千葉は好きな場所が多いのですが、この辺りも静かでのどか。とても気持ちのイイ場所でしたよ。
こちらのお寺は400年前から続く、由緒あるお寺。
境内には甘茶の木がたくさんあるそうで、「あま茶寺」と呼ばれているそうです。
広い境内では、アンズやキイチゴのような実がなる木も育てられているようです。
それにしても「あま茶寺」っていう愛称。かわいいですね。
さて、このあま茶寺で何をしたかというと・・・
何と、『食べる瞑想』!
まずは、ご住職の海解さんのお導きで、瞑想をスタート。
そして、五感を順番にリセットしていきます。
そのあと、10分間、誰とも口をきかずに、お食事をいただくのです。
お食事の仕方は・・・
・お料理を目でゆっくりと観察する
・箸でつまんだ時の感触を感じる
・自分の意思で、箸をゆーーーっくりと口元へ動かす
・お料理の匂いを感じる
・自分の意思で、ゆーーーっくりと料理を口の中へ
・噛まずに口の中で味、感触を味わう
・自分の意思で、ゆーーーっくりと噛む
・しっかりと味わう
・噛むときの感触をしっかりと感じる
・飲み込まない。自然と口からなくなるまで噛む。
・後味を味わう
こんな感じで、ゆーっくり、のーんびりいただきます。
当日いただいたお食事はこちら!
タオの食卓のマコトさんが作ってくださいました。
ちなみに、お弁当の左下にあるのは、お品書きにはないメニュー。
地元で採れた生きくらげと国産しなちくの山椒炒め。
国産は珍しいという貴重な食材が本当においしく感激しました。
こんなにおいしいお料理を、ゆーーーっくり味わう贅沢さ。
「こんな色してるんだ!」
「お箸でつまむと結構柔らかいね」
「食欲をそそる、香ばしい香り(´艸`*)」
「こんなにぷりぷりの触感なのねっ!」
「ピリッとするこの味は何だろう?」
普段の食事では、いかに五感を使わずに食べていたか・・・
大いに気づかされました。
そして、なによりも、「意識して、自分の意思で」口に運ぶということ。
個人的には、この簡単なことが本当に大変で(笑)
料理をつまんだお箸を、口のほうに、ゆっくり動かすぞ!
と決めて動かすわけですが・・・
口の近くまでくると、自分でも笑えるのですが、魚がえさに食いつくように、無意識にパクっとしてしまうんです(;^ω^)
もうその瞬間は無意識なんですよね。
食べようと思って食べるのではなく、無意識というか、流れ作業というか、勝手に反応しちゃう感じです。
きっと食事だけではないんでしょうね。
生活の中のすべてのこと。
味わったり、感じたりできるすべてのこと。
せっかく感じることができるモノやコトがあるのに、感じることをせずに流してしまっていることが多いのではないでしょうか。
そして、行動も、意識してではなく、無意識で行っている、行動や動作がたくさんあるのかもしれません。
スポーツのように、練習によって無意識に反応してしまうことを目指すものも、たくさんあると思いますが、日常生活のなかでは、意識して行動する、自らコントロールして動かす、そんなことが必要なシーンもたくさんあるような気がします。
私は、この「食べる瞑想」を通して、食体験がさらに豊かになりました。
そして、感じることを感じ、意思をもって行動する。
そんなことに意識を向けて生活をする時間を設けることを、感性を磨くために取り入れてみたいなと思いました。