みなさん、「50回目のファーストキス」という
映画をご存じですか?
山田孝之さんと長澤まさみさんの共演で
日本版リメイク映画も作られた作品です。
主人公の女性ルーシーは事故の影響で、
記憶が1日しかもたず、
寝て起きた次の日には、
前日に起こったことは全て忘れてしまっている
という設定のストーリーでした。
https://www.youtube.com/watch?v=ABjGVAH_cxI
この映画を初めて見た時には、
前の日のことを忘れる記憶障害って
本当にあるのかな?
映画の中だけの架空の話なのかな?
なんて思っていました。
でも先日、この動画を見て、
前日の記憶がなくなってしまうという記憶障害が
本当に存在するということを知ることができました。
この動画でご自身の記憶障害について
話してくれた大庭さんは、
心筋梗塞になった影響で、
記憶障害が現れるようになったそうです。
過去の記憶が失われただけでなく、
新しい記憶も蓄積されず、
当初は強い恐怖感に襲われ
パニックになったそうです。
今は、
毎朝、自分が誰か分からない状態で目が覚め、
朝一番に、メモを見て自分が誰かを確認し、
毎朝、初対面状態の母親と挨拶をするそうです。
こんな記憶障害が本当にあるのかと、
正直驚きました。
大庭さんが言った
「記憶がないということは、自分がないということ」
この言葉にグッときました。
そして、こんなことが気になりました。
自分から記憶を取ったら何が残るんだろう?
[自分]ー[記憶]=???
実は、この大庭さんは、
音楽の知識についての記憶は
残っていたそうです。
楽器も演奏できるし、
音符も読める。
音楽の歴史も知ってるし、
モーツァルトの顔もわかるそうです。
楽器の演奏や運転のように
身体で覚えた記憶は
非陳述記憶(言葉で説明できない記憶)と言って
一度、脳で成立してしまえば、
記憶は消えにくいそうです。
云わば
「身体に染み付いた記憶」だから、
大庭さんは音楽の記憶が残っていたのでしょう。
では、私の場合は、
自分から記憶がなくなったら何が残るだろうか?
運転だけでなく、
願わくばコーチングのスキルや
NLPの知識は身体に染み付いた記憶として
残ってほしいものです。
NLPのカウンセリング&コーチングでは
過去の記憶を扱うことがあります。
過去の記憶に紐づいている
五感情報を操作したり、
その体験に紐づいている
意味付けを変えていったりします。
それにより、
心が軽くなったり、気づきを得たり
新しい世界が広がったりするのですが、
記憶がないということは、
そうしたNLPワークもできないという
ことなのかもしれませんし、
何の思い込みやビリーフを持たないという
ことなのかもしれませんし、
実は、無意識の中にある記憶として
たくさんの記憶が眠っているのかもしれません。
動画のなかで、
記憶のことを
「以前の自分が残してくれたもの」
「自分の財産」と言っていました。
全くその通りだと思います。
普段は全く気にもとめていない「記憶」。
愛おしい自分の財産であると
意識していきたいと思います。
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