もう20年以上前のことです。
当時の私は、
外資系出版社で働いていて、
入社3年後にひとり子どもを授かりました。
先輩によると、
編集者ではない営業職で
産休・育休を取ったのは
私が第一号だったそうです。
育休から復帰したあと
マネージャーに昇進する私の姿を見て、
「結婚⇒退職」以外の選択肢が定着し、
「産休・育休を経て働き続ける」という
選択をする人が増えていきました。
令和の時代では、
そんなの当たり前と思うようなことも、
当たり前ではなかった時代でした。
きっと私のさらに先輩の時代には、
女性社員に対する制限がもっとあったことと思います。
私は復帰後も以前と同じように
バリバリ働きながらも、
心のどこかで
「もうひとり子どもが欲しいな」
と思っていました。
でも、同じチームの主要メンバーが
産休中だったこともあり、
「まだ私の番じゃない」
「タイミングを待った方がいい」
そうやって周囲に忖度し、
自分の気持ちを後回しにしてしまったのです。
気づけば、あっという間に30代後半。
今なら40代での出産も珍しくありませんが、
当時は「もう難しい」と思われる年齢でした。
こうして私は、
もうひとり子どもを持つことを
あきらめることになりました。
もちろん今の暮らしに満足しています。
けれども時々、
胸の奥に小さなチクリとした痛みが
残ることがあります。
― 自分の子に兄弟を作ってあげたかった
― それを叶えられるのは私だけだったのに
そんな思いが、時々顔を出すのです。
「やっぱり、あの時、
周りを気にせず
子どもをつくればよかった」
「実際に妊娠できるかどうかは
誰にも分からないのに、
妊娠する前から
“やめたほうがいい理由”ばかり探していた」
今の私なら、
当時の私のような選択はしないと
断言できます。
では、なぜあの時の私は
決断できなかったのでしょうか。
それは――
「私にとって何を優先したいのか」という
“基準”がなかったから。
当時の私は、自分や家族の未来よりも
「人に迷惑をかけないこと」
「人から悪く思われないこと」
を優先してしまっていたのです。

決断できないとき、
私たちは「もっと情報を集めよう」
「もう少し考えてから」と思いがちです。
けれども本当の理由は、
情報不足ではなく「選ぶ基準」が曖昧だから、
ということが少なくありません。
例えば、転職を迷っているとき。
給料、仕事内容、働きやすさ、将来性――
比較する項目はいくらでもあります。
でも「自分が何を一番大事にしたいのか」が
はっきりしていなければ、
いつまでも決められないのです。
逆に、基準が明確であればどうでしょう。
「私は家族との時間を最優先したい」
「自分の成長を実感できることが第一」
そうした軸があると、迷いが整理され、
自然と選ぶべき道が見えてきます。
ここで大切なのは、
「世間で正しいとされている基準」ではなく
「自分にとっての基準」であること。
それがなければ、
私のように“周りに気を遣って
大事な選択を先送りしてしまう”ことが
起きてしまいます。
では、その「自分にとっての基準」を
どうやって見つければいいのでしょうか。
私はそれを 「人生の器」 という
イメージで考えるようになりました。
自分の器に何を入れていきたいのか――
仕事なのか、家族との時間なのか、
健康なのか、学びなのか。
器の大きさや形や中身は
人それぞれ違います。
だからこそ、
自分の器をどう満たしたいのかを
意識することが、
人生の選択において
とても重要になるのです。
ーーー
もし今あなたが、
「どうしても決められない」
「選んでも後悔してしまう」
と感じているなら――
一度、
自分の器を静かに眺めてみてください。
何を入れたいのか。
そして、何を入れないと決めたいのか。
その問いを繰り返すことで、
きっと少しずつ、
自分の中に揺るぎない
「基準」が育っていきます。
今日はほんの少しだけ、
自分に問いかけてみませんか?
「私にとって
一番大切にしたいことは何だろう?」
その一歩が、
あなたのこれからの選択を変えていきます。
-------
-------
-------
◆ブログ更新のお知らせをあなたのLINEにお届けします。
LINE公式アカウントでお友達登録をお願いします。
◆WEBサイト
https://twitter.com/coachingnlp_jp/
https://www.instagram.com/coachingnlp.jp/
◆はてなブログで読者になるにはこちらから
-------