私が尊敬する先生のお話です。
先生は、結婚当初、
奥様の目玉焼きの食べ方に
とってもイライラしていたそうです。
何がそんなにイライラしたかというと、
奥様は関西出身だからなのか、
目玉焼きにはソースをかけていたのです。
一方、先生は醤油派。
目玉焼きにソースをかけて食べるのなんて
ありえない、何考えてんの?!
と思うほどだったそうです。
もうひとつは、最近聞いた話題です。
コロナウィルスによる学校の休校が続いている中
子ども達が公園で遊んでいるのを見た年配男性が
「家にいないといけないでしょ」と
注意したそうです。
以上の2つの話を聞いて、
どう思いましたか?
「やっぱそう思うでしょ!」
「いや、おかしいでしょ!」
「まぁ、両方の言い分もわかるよね」
と様々な感想があると思います。
先日こちらの記事で、
欲しい結果を手にするために、
自分のフィルターを
ほんの少し変えるほうが、
より早く、より簡単に、
欲しい結果につながる反応を
手にすることができるのです。
あなたのまわりにあるストレスの素。
どんなフィルターを通せば、
ストレスを軽くして、
よりよい結果や成果につながるでしょうか?
ということを書きました。
そこで紹介した、
こちらの図に則って
二つの例を分解してみると
【目玉焼きの例】
出来事:ソースをかけるのを見る
↓
(フィルター)
↓
反応:イライラする
【自粛中の公園】
出来事:子どもが公園で遊んでいるのを見る
↓
(フィルター)
↓
反応:注意する(怒り?)
になります。
このふたつの例の場合、
フィルター部分には
どんなものが入っているでしょうか?
「目玉焼きには醤油をかけるべき」
「自粛中の子どもは家にいなければならない」
といったその人の、
信念、思い込み、前提
などがこのフィルターに相当します。
「ビリーフ」と呼んだりもします。
分かりやすくいうと
「・・・べき」
「・・・ねばならない」
というようなものです。
「目玉焼きには醤油をかけるべき」
「自粛中の子どもは家にいなければならない」
といったフィルターが強すぎて、
奥さんにイライラする、
近所の子どもに怒って注意をする、
という感情や振る舞いが生まれています。
その反応から生まれる結果は
望ましいものでしょうか?
たとえ、正しいと信じて疑わないフィルターに
思い通り沿うことができたとしても、
夫婦の朝ごはんが険悪になってしまう、
子どもたちに怖い思いをさせてしまった、
としたらどうでしょうか?
フィルターは、
これまで自分を大切に守ってくれたり
快適に過ごさせてくれたり
生きる上で欠かせないものばかりです。
そして、
そのフィルターがいつでも正解をもたらす
とは限らないということや、
人には人のフィルターがあるんだな
ということを知っておくことが
よりよい生活が送れるコツだと私は思います。
一方、自分のフィルターが自分を
苦しめている場合もあります。
例えば、
- 自分は勉強ができないから、成功できない。
- 子どもがいるから、好きなことができない。
- 私だけが幸せになってはいけない。
- 自分のやることは価値がない。
といったものです。
書いているだけでも
こころがキュッとなります……。
こういうものは、
明らかに制限となるフィルターですが、
これもまた、
自分を長年守ってくれたビリーフだったりします。
何度もお伝えしますが、
フィルターには良いも悪いもない
と私は思っています。
この結果が欲しい時は
どんなフィルターを通した方がいいか?
選ぶのは私たち自身です。
フィルターの度を弱めてみる 。
新しいフィルターに置き換えてみる。
できるのは自分だけです。
念のために触れておきますが、
物理的な暴力や言葉の暴力など、
ダイレクトにダメージを受けている場合は
どんなフィルターを通しても
ダメなものはダメですからね。
「あの人にはあの人のフィルターがあって―――」
なんて悠長に考えていてはダメです。
即逃げて、信頼できる人に早く相談してください。
-------
◆ブログ更新のお知らせをあなたのLINEにお届けします。
LINE@でお友達登録をお願いします。
◆WEBサイト
https://twitter.com/coachingnlp_jp/
https://www.instagram.com/coachingnlp.jp/
◆はてなブログで読者になるにはこちらから
-------